メルシャン:仏ワイナリーの一部株式を取得
2016.11.08
メルシャンは、ADVINI SA(アドヴィニ社)グループのCAZES SAS(ドメーヌ・カズ社)が追加発行する株式278株(新規発行株式)を取得した。株式取得は2016年9月に手続きが完了し、ドメーヌ・カズ社の約10%の株主となる。
フランス最大級のワイングループの1つのアドヴィニ社と安定した関係を構築し、ドメーヌ・カズのブランド育成への協力や知見を得て、ドメーヌ・カズの売上を伸ばしメルシャングループの発展につなげたい考えである。
ドメーヌ・カズ社は、フランスの大手ワイングループのアドヴィニが所有するフランス最大級のビオディナミ農法を実践し、南仏ルーシヨンの中心のリヴザルトに位置するワイナリーである。1994年から除草剤、殺虫剤、化学肥料を使わない栽培法に切り替え、エコセール(2003年取得)とNOPによる有機認証を取得している。
1997年以来、ビオディナミ農法を採用し、現在220haに及ぶ自社畑を所有している。ドメーヌ・カズのワインは、パリ、ロンドンを始めとする多くの都市で300以上のメダルが授与されるほか、世界の星付きレストランのメニューで取り扱われ、その品質の高さは広く知られている。
(※)ビオディナミ農法...有機栽培の1つであり、さらに一歩踏み込んだ農法。化学肥料や殺虫剤に一切頼らず、自然界のリズムを尊重し、土壌が本来有する自然な活力を引き出す農法。ビオディナミでは、何よりも土壌の手入れが重要。栽培はプレパラシオンといわれ、植物、動物、ミネラルなど天然由来の調合剤が施され、よく耕すことが大切とされる。
(※)エコセール...1991年にフランス農務省が有機栽培食品を認可する目的で設立。ヨーロッパを中心に世界85カ国以上で活動する世界最大の国際有機認定機関。オーガニック認証団体の世界基準ともいわれる。
(※)NOP(National Organic Program)...有機の全米統一認定基準。