• ニュースフラッシュ
  • ワールドビュー
  • 製品情報
  • 包装関連主要企業
  • 包装未来宣言2020

トップページ > ニュースフラッシュ > キリン:国産最軽量のアルミ缶

ニュースフラッシュ

キリン:国産最軽量のアルミ缶

2016.11.22

 キリンのパッケージング技術研究所は、環境に配慮したやさしいパッケージ開発の一環として、ユニバーサル製缶と共同で国産最軽量のアルミ缶を開発した。350ml缶では14.6gから13.8gへ約5%の軽量化を、500ml缶では18.1gから16.8gの約7%軽量化し実現した。
 アルミ缶を使用した商品は、キリンビール神戸工場から導入を開始し、2016年11月下旬から順次、ビール、発泡酒、新ジャンル商品などで市場への展開を開始する。
 同技術研究所は包装容器の開発を専門に行っており、これまでも国内最軽量の炭酸飲料向けワンウェイびんの開発し、ビール大びん(リターナブル)の軽量化を実現した。またビール中びん(リターナブル)の軽量化やアルミ缶の"缶蓋"の縮径化などを手掛けてきた。
 今回は、アルミ缶の軽量化で缶胴が10.9g(350ml缶)と13.9g(500ml缶)、さらに缶蓋が2.9gと、缶胴と缶蓋の両方が国産最軽量となった。薄肉化をしながらも必要な強度を保持できる形状など工夫したものである。このアルミ缶の缶胴と缶蓋を最大限導入した場合、製造工程のCO2排出量は年間約2万9600トンの削減となる。これは一般家庭の約1.3万人分の年間CO2排出量に相当する。
 具体的には、330mlの炭酸飲料向けワンウェイビンとして従来の170gから140gに軽量化し、セラミックスコーティング技術により従来の大びん(605g)より21%軽くした国内最軽量大びん(475g)を独自開発、くわえて従来の中びん(470g)を約2割軽くした国内最軽量中びん(380g)を独自開発したものである。
 また蓋の口径を小さくした「204径缶」の採用や、上蓋の小口径化だけでなく胴部の薄肉化を進め、「209径缶」と比べて約29%軽量化することでアルミの使用量を削減したものである。