味の素:食品メーカー4社で物流事業合弁会社を発足
2016.12.02
味の素は、カゴメと日清フーズ、ハウス食品グループ本社の食品メーカー4社で2017年3月から北海道エリア、2017年4月から九州エリアで物流事業の合弁会社を発足する。北海道エリアにつづき、2018年の九州エリアでの共同物流体制の構築を目指し、2019年の物流子会社の統合も視野に入れた全国展開の検討を始めたものである。
食品物流を取り巻く環境は、トラックドライバー不足、物流コストの上昇、CO2削減をはじめとする環境保全への対応など多くの課題を抱えている。同食品メーカー4社と日清オイリオグループとMizkanは2015年2月、効率的で安定的な物流体制の実現を目的とした"食品企業物流プラットフォーム(F-LINE)"の構築に合意している。
参加メーカーによる協議体(F-LINEプロジェクト)で物流戦略を策定し、これまでに関東・関西間の中距離幹線輸送再構築(2016年3月)や北海道エリアの共同配送(2016年4月)の取り組みを進めてきた。
さらなる協働の取り組みの推進に向け、食品メーカー4社は、各社の物流企画立案機能の統合による食品物流の諸課題に対する取り組みの迅速な意思決定と、トラックドライバーや物流センターなどの物流資産の共有による物流体制の効率化を目指すものだ。
これによりF-LINEプロジェクトが策定する物流戦略を実現する、合弁会社の発足に合意したものである。食品メーカー4社は、2017年3月に味の素物流100%子会社の、北海道エース物流株式会社の全株式を均等に取得して「F-LINE株式会社」に商号を変更する。
F-LINEは、2017年4月に味の素物流100%子会社の九州エース物流の全株式を取得して「九州F-LINE株式会社」とし、北海道エリアにつづき2018年の九州エリアでの共同物流体制の構築を目指すものである。
今後、食品メーカー4社は2019年の物流子会社の統合も視野に入れた、全国展開の検討を開始する。また引きつづきF-LINEプロジェクト参加メーカー6社で連携し、物流の諸課題解決に向けて既存の枠組みを超えた協働体制のもと"食品企業物流プラットフォーム"を構築する。