• ニュースフラッシュ
  • ワールドビュー
  • 製品情報
  • 包装関連主要企業
  • 包装未来宣言2020

トップページ > ニュースフラッシュ > 《年頭所感》50年を節目に新たな未来への飛翔を!

ニュースフラッシュ

《年頭所感》50年を節目に新たな未来への飛翔を!

2016.12.28

n_20161228_01.jpg《年頭所感》50年を節目に新たな未来への飛翔を!
大森利夫(日本包装機械工業会会長)

 
 2016年のわが国経済は、デフレから脱却を確実なものとし、経済再生と財政健全化の実現に向けた、政府による日本再興戦略2016、ニッポン一億総活躍プランなど政策効果もあり一定の成果がありました。
 実質GDP成長率は3四半期連続で増加し、景気の横バイ圏内の動きから抜け出しつつある。ただ中身は外需主導の回復であって内需の伸びは小幅に止まり、回復の勢いに力強さは不足しています。
 一方、海外に目を向けると、米国ではトランプ次期大統領の誕生で、(予想に反して景気回復への期待は高まっているものの)TPPからの脱却を表明するなど経済政策での不安定要素から先行きの不透明感が増しています。
 さらに新興国市場では需要拡大への期待は大きいが、中国をはじめアジア新興国などの先行きや、政策に対する不確実性などのリスク要因は否めません。政府の地域経済の早期回復や産業復旧への取り組みと同時に、地域や中小企業事業者を含めた経済の好循環につながる施策が期待されるところです。
 国内の包装機械産業の生産実績(平成2015年度)では、生産性向上設備投資促進税制の効果や海外市場開拓などもあり、対前年度比1.9%増の4085億円を記録しました。2016年度もアジア、北米地区向けの輸出が好調のまま推移すれば、4000億円を維持できるのではないかと予測しています。
 ただ国内の包装機械産業の輸出高は490億円で、生産高に占める割合は12%程度に過ぎません。グループ化が進む欧米諸国のなかには輸出比率が70%を超える国もあり、海外での競争に打ち勝つためには、グループ化を視野に入れた戦略が必要な時期になっています。
 今後は海外へ出て積極的に情報収集するとともに、国内からも新製品・新技術情報を全世界へ向けて発信することも必要かと思われます。積極的な海外市場の開拓と拡大により、経営基盤安定化をもたらすと確信しています。
 また様々な分野でロボットやIoT、ビッグデータ、AIなどの先端技術を活用しながら、産業のイノベーションを起こしていくことが産業界のみならず社会全体へのインパックと進化につながるものと考えます。
 企業間・産業間内の連携を強化し、新たな付加価値を高めていきたいと思います。国内包装機械産業は食品や医薬、日用品・化粧品などの生活産業のすべての製造高度化に貢献できるものと考えています。
 これまで以上に海外包装関連の調査研究、技術高度化、人材育成、広報・販売、展示会など幅広く事業展開していきます。これらの事業は理事会、各種事業委員会で事業内容の討議を重ね、皆さまのベネフィットにつながる事業を具現化していきます。
 2017年10月に「JAPAN PACK 2017(2017日本国際包装機械展」を、総力を結集して開催します。出展企業の新技術、新製品の発表や関連業界との共同事業などを展開していきます。また2017年は当会創立50周年の節目を迎えます。
 その記念の祝賀を2017年1月16日の賀詞交歓会と合せて開催します。こうした幾重にも節目を刻む大事な時期に会長としての重責を担う責任を感じています。これまで業界発展に貢献された先人の思いを胸に、これからの10年、20年、さらには50年先を見据え、しっかりと次世代へとつなげていく所存です。