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ニュースフラッシュ

大日本印刷:LED判定できる新型ホログラム

2016.12.18

n_20161218_01.jpg 大日本印刷(DNP)は、スマートフォンなどに搭載される点光源のLEDを照射すると、表面に文字や絵などが浮かび上がることで真贋判定できる、新しいタイプのホログラム製品「DNPホログラム LED判定」を開発し、2016年12月に販売を開始した。
 自動車部材や工業部品、医薬品や化粧品などのメーカーは、模造品や海賊版の市場への流入を防ぐためにホログラムを使用し、真贋判定を行っている。従来は、顕微鏡や特殊なフィルムなどを通してホログラムをみる真贋判定の方法であった。
 これらのツールを全ての販売店や税関に加え、生活者が有することはむずかしく、より簡単な方法での真贋判定手法が求められていた。このニーズに対して、ハンディタイプLEDやスマートフォンなどに搭載された点光源LEDを照射することで、表面に文字や絵が浮かび上がり、真贋判が容易に行える新型ホログラムを開発したものである。
 ホログラムに微細な凹凸形状を施し、この凹凸形状にLEDの点光源の光を当てると文字や絵柄が浮かび上がる構造である。ハンディタイプLEDやスマートフォンなどに標準搭載されるLEDを使い真贋判定できるため、顕微鏡や特殊フィルムなどの特別なツールや労力、コストを省くことができる。
 ホログラムの真贋判定の状況をスマートフォンなどのカメラで撮影し、それをメール送付することで遠隔地でも関係者間で情報共有ができる。また従来の工程を変えることなく新タイプホログラムは製造できるため、コスト負担が低く導入できる。
 マイクロ文字など従来からあるホログラムのセキュリティ要素と組み合わせれば、さらにセキュリティレベルを向上させられるなどの利点がある。同社では今後、自動車部品や工業部品、医薬品や化粧品のメーカーなどに販売し、2017年度に3億円の売上を目指している。