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ニュースフラッシュ

大日本印刷:アートコーヒーとドリップバッグコーヒーを開発

2016.12.01

n_20161201_04.jpg 大日本印刷(DNP)な、アートコーヒーとフェアトレードの普及・推進に向けた国際フェアトレード認証コーヒー「ドリップバッグ ART 9 インドネシア フェアトレード」を開発した。社内消費用に企業が導入しやすいことに加え、持続可能な社会への貢献につながる機能も備えたものでもある。まずはアートコーヒーオンラインショップで12月6日から販売する。
 フェアトレードは、開発途上国の原材料や製品を適正な価格で継続的に購入することで、立場の弱い生産者や労働者の生活改善と自立を目指す貿易の仕組みだ。同社は、これまでフェアトレードの普及・推進に向けた取り組みを行い、国際フェアトレード認証コーヒーを社内施設に導入するなどの実績がある。
 今回、これまでの知見とアートコーヒーの商品開発力を生かして、社内消費に最適な商品を開発し、アートコーヒーから発売するものだ。
 現在、気候変動や貧困などの社会課題に対して国や地域などを越え、国際社会全体で解決に取り組むことが求められている。2015年9月にはニューヨークの国連本部で、2030年までに達成すべき17の目標と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」が採択された。
 SDGsの17の目標達成には、国際フェアトレード認証の基準が寄与することから、この基準を策定する国際フェアトレードラベル機構が、SDGs達成に向けた欧州委員会の戦略的パートナーに選定されている。こうした動向を踏まえ、NTTデータ、コニカミノルタジャパンと連携しながらフェアトレードの普及・推進に取り組んでいる。
 同社では、社内での認証コーヒーの利用や各社共同での講演会、チョコレートなどのフェアトレード認証製品を使用した社内キャンペーンなどを行ってきた。
 アートコーヒーも「"未来のコーヒー"のために何ができるか?」と新ブランドの立上では、使用するすべてのコーヒー豆の「サステイナブルコーヒー」を必須条件にするなど、社会・環境に配慮した取り組みを目指している。
 今回、これらの強みを組み合わせ、フェアトレードの一層の普及・推進に向けたドリップバッグタイプを開発したものだ。
 これまでの経験を通じ、フェアトレードコーヒーを企業に導入していくには、コーヒーメーカーなどの既存設備や、オフィスの規模によって様々なハードルがあることが分った。スムーズな管理・運用、適切なコストを実現していく上で課題も明確になった。
 フェアトレード認証を受けたインドネシア産のコーヒー豆を使用し、パッケージには植物由来原料を一部に使うことでCO2排出量を削減した同社の植物由来包材 バイオマテックを使用している。
 同社はアートコーヒーと社内で活用するとともに、フェアトレードの社内消費に取り組む企業を増やし、企業連携の輪を広げていきたい考えである。
 
(※)サステイナブルコーヒー(sustainable coffee):持続可能性(sustainability)に配慮したコーヒーのこと。自然環境や人々の生活を良い状態に保つことを目指して生産、流通されるコーヒーの総称。フェアトレードコーヒー(公平貿易)、レインフォレスト・アライアンス認証農園産コーヒー(熱帯雨林保護)など。