福光屋:酒蔵初の「ルレ・エ・シャトー」とパートナー契約
2016.12.02
福光屋は、世界的権威を誇るホテルとレストランの会員組織「ルレ・エ・シャトー」(パリ)とプリファード・パートナー契約を2016年11月に締結した。これにより国内外の富裕層へ向けた、純米造りの日本酒の啓蒙及び販売拡大を図りたい考えである。
「ルレ・エ・シャトー」は1954年に設立以来、厳格な審査をクリアしたハイエンドホテル及びレストランが世界に約540軒加盟している。ユネスコ宣言の「食とおもてなしによる、より豊かな世界」(ヴィジョン)をキーコンセプトに、本物を極めるだけでなく、世界各国・地域のテロワールやホスピタリティ、食文化の多様性と豊かさを守るため20項目の誓約を全メンバーが共有している。
加盟メンバーにはミシュランの星付の施設が多く日本では20施設あり、石川県内では「べにや無何有」と「日本料理 銭屋」が加盟している。同社は、酒蔵で初めてプリファード・パートナー契約を締結したもので、現在日本では唯一となる。
年に1度のルレ・エ・シャトー世界大会が2016年には、設立から初めて日本で開催(11月28日から4日間)された。同社は2日にわたり「Partner's Village」と「Japanese Market」で、ヴィンテージを持つ最高峰ブランド「瑞秀」や、粋なキレ味をコンセプトの「加賀鳶」をメインに紹介したものである。
(※)福光屋:1625年(寛永2年)創業の金沢で最も長い歴史を持つ酒蔵。