日清食品:次世代型スマートファクトリー建設
2016.12.08
日清食品は、静岡工場(1996年)に次ぐ新工場建設として、滋賀県栗東市に関西工場を建設する。2017年5月から工事を開始し、2018年8月に第1期の操業開始予定である。2019年12月には第3期の完成予定で、生産能力は日産315万食(カップ麺、袋麺)となる。
また約575億円の設備投資額でIoT技術を積極的に活用し、安全性とコスト競争力を向上させた次世代型スマートファクトリーとなる予定である。
同社グループは、2016年5月に「中期経営計画2020」を発表し、2020年度には時価総額1兆円を目指している。関西工場の建設は、その1つに位置付けられたもので、生産性向上と品質管理の強化を図り、BCP対策を含めた供給体制を確立する。
現在稼働中の滋賀工場は、西日本の主要生産拠点として1973年9月から操業し、高効率の設備の導入や今後の拡張性が課題となってきた。そこで関西工場では、自社研究所「the WAVE」の独自開発による最新鋭設備の導入と、IoT技術の活用により自動化と効率化を進める。
これにより製品の安全性とコスト競争力の向上を実現し、50%以上の省人化で新工場建設にともなう減価償却費増を上回るコスト削減を目指す。なお関西工場は、現滋賀工場から北に約350m離れた場所に位置した、同社が所有する99,865m2の土地に建設する。