• ニュースフラッシュ
  • ワールドビュー
  • 製品情報
  • 包装関連主要企業
  • 包装未来宣言2020

トップページ > ニュースフラッシュ > サッポロHD:タイ社とバイオエタノール製造プラント実用化

ニュースフラッシュ

サッポロHD:タイ社とバイオエタノール製造プラント実用化

2017.01.11

 サッポロホールディングス(HD)は、タイのInnotech Green Energy Company Limited(IGE社)と、NEDOプロジェクトの成果をもとに、世界初のキャッサバパルプを用いたバイオエタノール製造プラントの実用化に向けた、バイオエタノール製造技術の提供およびプラント設計に関するコンサルティング契約を締結した。
 2017年2月中旬からコンサルティング契約を開始し、具体的なプラント設計作業と技術支援を行う予定だ。今後は、タイ国内に止まらず、キャッサバ栽培が盛んなASEAN諸国へのバイオ燃料製造技術の普及を目指す考えである。
 IGE社は、年産6万klの製造能力をもつバイオエタノール製造プラントの建設を目指しており、それによる温室効果ガス削減効果は年間約12万トンと試算される。これは、同社の国内酒類事業での約1年CO2排出量に相当する。
 これまで、キャッサバパルプは繊維分を多く含むため、バイオエタノールの原料として利用できなかった。同社では酒類製造で培ってきた発酵技術と知見を生かし、NEDOプロジェクトを通じ製造技術の有用性を確認したものだ。これにより食料と共存できる持続可能なバイオエタノール製造を実現した。