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森永製菓:独自素材の化粧品原料販売

2017.01.23

 森永製菓は、健康素材「パセノール(Passieno)」の化粧品原料販売を開始する。2006 年から研究を重ね、独自開発したアンチエイジング成分を含有する健康素材である。パッションフルーツの種子から有効成分を抽出して開発した素材で、アンチエイジング機能を有する"ピセアタンノール(Piceatannol)"の豊富な素材である。
 パッションフルーツは南米原産の熱帯、亜熱帯の植物で、その果実は芳醇な香りと甘酸っぱい味わいが魅力の果物として、南米をはじめ、ハワイ、東南アジア、オーストラリアで一般的に広く食されている果物である。2013 年に種子からピセアタンノールを抽出して濃縮、精製することに成功し、「パセノール」と命名したものだ。
 様々な研究を進めるなかで、パッションフルーツの種子に"レスベラトロール"と非常によく似た構造を有する"ピセアタンノール"が豊富に含まれていることがわかった。"レスベラトロール"は、長寿遺伝子とも呼ばれるサーチュインの活性化剤として注目を浴びたアンチエイジング素材だ。
 サーチュインは食事制限で活性化され、老化を抑制することが報告されている。"ピセアタンノール"の研究を進めた結果、"ピセアタンノール"の体内吸収性が"レスベラトロール"の 2倍高いことをはじめ、"レスベラトロール"に劣らないサーチュイン発現誘導作用や血管保護作用などを明らかにしてきた。
 他にも、糖代謝改善作用、神経細胞分化作用、肌のたるみ改善作用、オートファジー調節作用など、様々な機能性を明らかにしつつあり、サーチュインを介した幅広い効果が期待されている。2016年には食品原料の販売を開始し、今回化粧品原料として販売を開始したものだ。
 近年のトレンドに合わせて独自素材「パセノール」を提供していく考えである。パッションフルーツの持つ前向きで活き活きとしたイメージと、「パセノール」が持つ多くの力を提案する。独自素材「パセノール」の可能性を広げるための研究を積極的に進めていくものである。