昭和アルミニウム缶:ベトナム第2製造拠点設立
2017.02.15
昭和アルミニウム缶は、ベトナムでの事業拡大を図るため、ベトナム中部のクアンナム省に2番目となる生産拠点を新設する。ハノイ市近郊(バクニン省)のアルミニウム製缶メーカー ハナキャン・ジョイント・ストック・カンパニー(ハナキャン社)を2014年5月に子会社化し、ハナキャン社が所在する北部を中心に同国での販売を順調に拡大している。
2016年後半以降、高稼働がつづいていることから、生産能力の増強を検討してきたものだ。今回拠点を新設するクアンナム省は、中部最大の都市であるダナン市に隣接し、インフラ整備や企業誘致等の積極的な経済政策を背景に、国内外の飲料メーカーの進出が相次いでいる。
中部地域はすでに一部の出荷が始まっていること、今後飲料用アルミ缶の高い成長が見込めると判断したものである。新工場には年産能力7億缶の缶体の生産設備を1ライン設置する。缶体ラインの増強に合わせ、ハノイ市近郊の現工場内に缶蓋の生産設備を一ライン新設する。
これらの増強でハナキャン社の缶体・缶蓋の生産体制は、2018年10月までに年産20億缶となる予定である。投資額は併せて約50億円が見込まれている。2014年以降、同社の持つ生産技術力と品質管理体制をハナキャン社に導入し、既存の顧客基盤強化と外資系飲料メーカーの新規開拓を進めていた。