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双日グループ:日東ベストと共同でベトナム市場参入

2017.03.01

 双日と双日食料は、業務用冷凍食品メーカーの日東ベストと共同で、ベトナムにジャパン・ベスト・フーズ(JBF)を設立し、ベトナムでの日配惣菜の製造販売および畜肉原料の加工製造販売事業を2017年3月から開始している。事業拡大を進め、10年後をメドに売上高 30億?40億円を目指す。
 JBF は、ベトナムで最新鋭のオートメーションシステムを導入した日配惣菜製造および畜肉加工工場を、双日グループが運営するロンドウック工業団地内に建設している。日配惣菜製品を現地小売業者向けに、畜肉加工品を現地小売業者および外食店向けに販売する。
 まずはイオングループのミニストップベトナム向けに日配惣菜の製造販売から取り組みを開始し、総合スーパーを展開するイオンベトナムや小型スーパーマーケットチェーンのイオンシティマートなどの現地小売業者向けに日配惣菜および畜肉加工品の製造販売を行う。
 双日グループは、原料調達や営業支援に留まらず、双日の子会社で現地大手食品卸事業会社フン・トゥイ・マニュファクチャー・サービス・トレーディング(Huong Thuy Manufacture Service Trading Corporation)で各小売業者や外食店向けの販売活動を支援する。また同じく双日グループ会社の4温度帯物流事業会社ニューランド・ベトナム・ジャパン(New Land Vietnam Japan Joint Stock Company)の高機能物流インフラを活用し、従来から双日グループが構築してきた食のバリューチェーンとのシナジーを生かした事業展開を行う。
 日東ベストは、今回の日配惣菜製造および畜肉加工につづき、将来的には調理冷凍食品製造も視野に入れ、食の多様化が進みつつあるベトナムのニーズに対応していく考えである。ベトナムでは経済成長による購買力向上に伴い、スーパーマーケットやCVSといった近代的な小売業態の発展が進む。
一方、日配惣菜製造業での技術革新は遅れており、小売業態を含む食品関連市場のさらなる発展に向けた整備が急がれている。双日グループは、日東ベストとともに同事業を通じてベトナムの食品市場に先進的な商品とサービスを提供し、市場拡大と発展に寄与するとともにベトナムの顧客の満足度向上に貢献する