味の素:ミャンマーで粉末飲料工場を新設
2017.03.17
味の素は、2016年2月に設立したミャンマー味の素食品社(MAF社)で、粉末飲料「Birdy」3 in 1(「バーディー」3 in 1)の工場をヤンゴン管区のティラワ経済特区内に新設する。投資額は約2200万米ドルで、2017年3月中に着工する予定だ。
2017年9月に生産(包装)・販売開始を予定し、うま味調味料「味の素」と合わせて製品ラインアップを拡充し、ミャンマー市場に本格参入する意向である。ミャンマーの人口は約5100万人、GDP成長率は約6.3%(2016年、国際通貨基金推定)で、今後も高い経済成長が見込まれている。
ミャンマーでの粉末飲料の市場規模は2016年に約24万7000トン(前年比112%、同社推定)と、タイの約2倍の規模を持つ有望な市場で近年、競争が激化している。
こうした環境の下、MAF社の生産販売体制の早期構築および製品ラインアップ拡充のため、同社の資本金を4500万米ドルに引き上げ、ティラワ経済特区に粉末飲料の工場を新設する。これにより、ミャンマーの生活者のニーズに合った製品を提供するとともに、現地に根差したマーケティング活動や販売活動を推進する。
MAF社の新工場は2018年2月に稼働開始、4月より新工場で生産した粉末飲料を販売する予定である。今後は調味料や加工食品など多角化も検討し、更なる事業の拡大を目指す。