日本水産:英国シーロード・ケイスター社を取得
2017.03.27
日本水産は、100%グループ企業のニッスイヨーロッパ社がニッスイの持分法適用会社シーロード・グループ社の100%子会社のシーロードヨーロッパ社から、その100%子会社のシーロード・ケイスター社の全株式を(日本時間2017年4月1日付)取得することを発表した。これは、ニッスイグループにとってイギリス市場への本格時な進出の足掛かりと位置づけているものだ。
取得後は、ケイスター・シーフード社(Caistor Seafoods Ltd.)に社名を変更する予定である。シーロード・ケイスター社は、イギリス国内350店舗を展開する高級量販店「ウェイトローズ」に向け鮮魚や水産加工品を供給している。
ウェイトローズは、中高年の富裕層をターゲットに水産売場を他店との差別化ポイントとして注力し、高品質でサステナビリティやトレーサビリティを確保した製品の供給で高いシェアをもつ。
同社グループが持つ食品加工、養殖技術、原料調達力、ファインケミカル分野のノウハウなどを駆使し、ウェイトローズへの貢献度を高めるともに成長を目指す。あわせて、ヨーロッパでのグループ企業のシテマリン社(フランス、水産加工メーカー)やノルディック・シーフード社(デンマーク、水産物買付・輸入販売)とのシナジーを期待したものである。