大幸薬品:ヘルスケア市場で業務提携基本合意
2017.03.28
大幸薬品は、アルマードとヘルスケア市場での新たなニーズの開拓に向け、業務提携基本合意書を締結した。今回の基本合意の内容は、卵殻膜配合商品市場の更なる成長のため、卵殻膜を配合した製品の共同研究、開発及び販売促進などを通じた協働である。両社では、ヘルスケア市場での新製品開発と新たな販売チャネルの拡大を模索中である。
近年、腸内細菌叢(腸内フローラ)が生命活動全般に与える影響について、多くの研究成果が発表され大きな注目を浴びている。胃腸薬を主力とし、数々の基礎研究を行ってきた同社と、腸内フローラ関連の研究などを国立大学法人東京大学と共同で進めているアルマードとは双方の取り組みを高く評価し、2015年5月に資本提携している。
アルマードと東京大学との共同研究の成果が、2017年3月8日に世界的な総合科学誌「Nature」を出版するネイチャー・パブリッシング・グループ(NPG)が運営する電子ジャーナル「Scientific Reports」に掲載され、東京大学で説明会が開催された。これを機に、同社とアルマードは協働事業を発展的に検討していくことで基本合意したものである。
この研究に拠り、卵殻膜には腸管上皮損傷の修復と腸内細菌バランス失調を軽減させることで、炎症性疾患を改善する効果があることが判っている。また、卵殻膜によるこのような腸内フローラおよび炎症性腸疾患抑制への洞察は、IBD(炎症性腸疾患)の予防と治療に新たな視点を提供できるものと考えられる。
商品としての卵殻膜はすでに多数の顧客に支持されており、代表製品であるビューティーサプリメント「TO-II」は、2003 年にショッピングチャンネルQVCでデビューしてから、数多くの企業の中で No.1の売上を達成し、以後、26半期連続ベストセラー記録を伸ばしつづけている。