アジア最大級の食品・飲料総合見本市「シアル・チャイナ2017」
2017.04.18
アジア最大級の食品・飲料総合見本市「シアル・チャイナ2017」が2017年5月17日?19日の3日間、上海（中国）で開催される。今回は、中国で人気の4大食品分野である肉・乳製品・飲料・ワインの専門エリアを設置する予定である。
中国の中流階級の世帯消費は年率17％を増加しており、高品質の肉や乳製品、ワインや飲料などの高級 食品に対する需要は今後もさらに増加することが見込まれている。調査によれば、1級都市と2級都市の中国生活者の81％が、「頻繁に」もしくは「時々」輸入食品を購入している。
前回開催でも、これら4つのセクターは非常に関心度が高く人気であり、2017年開催でもこの流れを踏襲するものである。2016年を通して、食肉産業は引き続き堅調に推移し、2017年には中国の牛肉輸入は15％の伸びが見込まれている。
また中国は世界の豚肉の取引全体の4分の1を占めると予想されており、前回では283社の中国国内企業と、29カ国から275社の外国企業が出展し、19の各国ナショナルパビリオンを「肉」のエリアに集結させた。2017年でもこうした出展社の要望に応え、肉のエリアを2ホールに拡大する。
乳製品分野では、高品質な乳製品に対する中国の国内需要が成長を後押ししている。2016年の牛乳（液体）の需要は38万トンに増加し、2017年の中国チーズ市場規模は、2015年の35億元から53.8億元へと拡大する見通しである。中国の世帯平均消費量はEUの1/5にあたり、乳製品市場の成長は著しい。
飲料のエリアは、今まで「ノンアルコール飲料」と「アルコール飲料」で2つのエリアであったが、2017年は初めて「飲料」と「ワイン」のエリア区分となる。中国の飲料は全体として、2015年には1％成長率が下がったが、一部の飲料のカテゴリーでは高い成長率を示している。
2015 年には機能性飲料が 6.9％、 フルーツジュースが 4.4％の増加となったが、中国は世界最大のアルコール飲料消費国であり、2016年の消費量は843億 7,000万?に及ぶ。
2017 年にはアルゼンチンを名誉招待国に迎えるが、2014年と2015年に行われたトップ会談で、中国とアルゼンチンは農産物に関する貿易を促進していくことで合意している。同展でもアルゼンチンが1,200?以上に及ぶナショナルパビリオンを設置する予定であり、 今後も2国間で農産物に関する輸出入が活発化すると見られる。
※「シアル・チャイナ」：コメクスポジウム社によって運営されるアジア最大級の食品・飲料総合見本市。飲食業界向けの国際トレードショー「シ アル・ネットワーク」は7つの見本市（シアル・パリ、トロント・モントリオールで交互開催のシアル・カナダ、シアル・チャイナ、シアル・ミドルイー スト、シアル・アセアン、シアル・インターフード）からなり、シアル・チャイナはこれらの一つ。シアル・ネットワークでは、合計194ヶ国から14,000社の出展社と33万人の来場者が集結する。
