日清食品:帯広エリアでの共同配送を開始
2017.04.20
日清食品は、サントリーホールディングスと物流での環境負荷低減を目指し、2017年6月中旬から北海道帯広エリアへの商品配送の一部を共同で実施する。北海道の恵庭、千歳エリアにそれぞれ倉庫をもつ両社が、帯広エリアの卸店や小売店の配送センターの一部に対し、同社のインスタントラーメンなど食品全般、サントリーの酒類と飲料全般を共同配送するものだ。
同社グループは、「食足世平」の創業者精神のもと2020年までに達成すべき中期環境目標として、事業活動に伴う温室効果ガス(CO2)排出量30%削減を掲げている。またサントリーは、「水と生きる」をコーポレートメッセージに掲げ、自然の恵みに支えられている企業の責務として環境経営を推進し、「天然水の森」での森林保全活動や容器包装の軽量化など、様々な活動をつづけている。
軽量荷物の同社商品と重量荷物のサントリー商品の組み合わせが、配送時の混載に適している点や、年間を通じて物流量のピークが異なる点など、両社のメリットが見いだせることから今回の共同配送が実現したものだ。これにより、両社合計で年間のCO2排出量を約50トン(約25%)削減することが可能になる。
北海道エリアでの両社の商品は、主に各社倉庫に保管されており、道内各エリアに配送される。今後はサントリーの千歳配送センターで商品を積載した車両が、同社の恵庭センターに立ち寄り混載作業を行う。その後、帯広エリアの卸店、小売店の配送センターの一部に共同配送するものである。
同社は、サントリーと環境負荷の低減と顧客へのサービス向上を推進するとともに、さらなる持続可能な社会の構築を目指し、今後も両社での共同物流の取り組みを検討していく考えである。