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ハイデルベルグ:国内初となるスピードマスターを納入

2017.04.21

n_20170421_01.jpg ハイデルベルグ・ジャパンは、アイワードの石狩工場(石狩市)に最新鋭のスピードマスター「XL106-8-P 18K」の国内初となる納入をした。2016年に創立50周年を迎えたアイワードは、今回の導入で石狩工場のスマートファクトリー化を目指すものだ。
 「XL106」は、スローガンの「Simply Smart(シンプリースマート)」を具現化した、オフセット印刷の完全自動運転を実現する「Push to Stop」コンセプトに基づいて設計した最新モデルである。
 石狩工場スマートファクトリー化の構想について、アイワード・代表取締役会長の木野口功氏は、「今回、最新のハイデルベルグ・スピードマスターを導入し、暖房・冷房 設備の全面更新、工場の照明をすべてLEDに交換、変圧器を最新の設備などを更新した。これにより印刷生産性は1台で3台分以上の能力が確保され、 エネルギー使用量は前年度の20%削が可能となる」と語る。
 またアイワード・代表取締役社長の奥山敏康氏は、「ブック印刷に関する要望の1つに、最終校正紙と本番印刷の色と刷り上がりの合致が上げられる。今回の設備導入では、AI内蔵の仕組みにより的確にその顧客の要望に対処することができる。第2の要望には早く書籍を発行するための適正納期であり、印刷前準備時間の大幅短縮と世界最高速度(18,000回転)での印刷の実現と既設の製本ラインによるスピーディな仕上げ体制である。ページ数の多い専門出版物であればある程度の威力を発揮できる。第3の要望では、美しく読みやすい本づくりに対して本社のプリプレスと、石狩工場をプリネクトワークフローでつなぎ、造本仕様に最適な組版データのハンドリングと製造設計を行うことで可能となる。ブック印刷の先には課題解決工場として、スマートファクトリー化の力を最大に発揮できるよう努めたい」と述べている。
 従来から市場に存在する自動化技術の集積とは異なるもので、印刷機の完全自動運転技術を実現する「インテリスタート2」を装備する革命的な制御コンソール「Prinect PressCent erXL2(プリネクトプレスセンターXL2)」で圧倒的な生産性を実現する。
 同時に、枚葉オフセット印刷機がビジネス全体のデジタル化と直接つながった。印刷会社全体をネットワークし、プリプレス・ 印刷・製本を統合管理する「プリネクト」とスピードマスター「XL106-8-P 」が接続されたことで、プリネクトによって作成されたジョブチケット(電子作業指示書)に従い、印刷の順序を含めたすべての前準備が自動的に行われる。
 それが印刷機コンソール、プリネクトプレスセンターXL2にあるディスプレイ「WallScreenXL(ウォールス クリーンXL)」にリストアップされ、仕事の順序に従い印刷機は次々と自動運転を行うものである。オペレータが停止指示をしない限り自動運転を続行する。