サラダボウル:農業IoTによる共同実証実験
2017.05.23
サラダボウルは、アグリビジョと東日本電信電話(NTT東日本)と山梨県北杜市で、農業法人の生産性向上を目的とした共同実証実験を、2017年5月から2018年3月まで実施する。実証実験ではWi-Fi・AIによる映像データ解析・ビーコン等の技術を活用し、トマトの収穫量予測と農作業者の生産活動の可視化を実証するものだ。
サラダボウルは、2004年設立の農業生産法人として、「農業の新しいカタチを創る」というスローガンのもと、農産物の生産・販売、農業生産コンサルティングなどを行っている。アグリビジョンは、山梨県北杜市に国内最大級の園芸施設を保有し、トマトの生産・販売を行っている。
一般的に、トマトの収穫では、圃場の一部から試験的に収穫した結果を元に、栽培責任者が全体の収穫量を予測し、収穫量予測に応じた農作業計画を立てる。この作業計画に基づき、広大なビニールハウス内に生育するトマトを複数の農作業者で収穫する。
こうしたなか、業界全体で減少傾向にある栽培責任者の収穫量予測業務の効率化・スキルの平準化や、農作業者の作業効率の可視化・生産性向上が課題となっている。
これらの課題解決に向け、両社とICT活用による地域産業発展のサポートを目指すNTT東日本が、Wi-Fi・AIによる映像データ解析・ビーコン等の技術を活用した実証実験を実施するものである