味の素:仏全土で日本食冷凍食品を本格販売
2017.05.11
味の素は、2017年4月からフランス全土で日本食の冷凍食品(8品)の本格販売を開始した。大手流通との連携で国内販路を開拓し、充実した商品ラインアップの提供を通じて、フランスの家庭に「AJINOMOTOブランド」の浸透を図る狙いである。
フランスでの調味料などを含む家庭用・外食用の日本食市場は拡大基調で、2016年は約4700万ユーロ(約56億円)規模になっている。主に寿司を提供する日本食レストランの増加により、前年比約15%拡大(出典:Libre Service Actualites)している。
2019年のラグビーワールドカップ、2020年のオリンピック・パラリンピック競技大会の日本での開催を機に今後、さらに日本食の人気が高まると予想される。
同社はフランスの連結子会社の欧州味の素食品社(AJINOMOTO FOODS EUROPE S.A.S.)を通じ、2016年4月から大手流通のパリ周辺店舗で「AJINOMOTOブランド」の冷凍食品のテスト販売を実施してきた。その結果、大手流通より冷凍食品の売上げ増に貢献したとの評価を得たことから、本格発売に乗り出すものだ。
欧州の主力チャネルを通じ、コンシューマー向け「AJINOMOTOブランド」冷凍食品をフランスで全国展開するのは初めてで、日本食レストランのおいしさが家庭で気軽に楽しめる餃子やから揚げなど冷凍食品8品を販売する。これにより「AJINOMOTOブランド」の認知向上と浸透を目指したい考えだ