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ニュースフラッシュ

サッポロビール:安曇野池田ヴィンヤードにAI導入

2017.07.05

n_20170705_02.jpg サッポロビールは、自社ぶどう栽培会社のサッポロ安曇野池田ヴィンヤードにAI(人工知能)を導入する。
 同社では、日本ワインの需要拡大に対応し、長野県に「安曇野池田ヴィンヤード」(12ha)と「長野古里ぶどう園」(3ha)の2つのぶどう園を保有する。高品質な原料ぶどうの栽培に努め、その一環で安曇野池田ヴィンヤードにAIを導入して、各種データを活用し体系化された栽培技術の確立を目指すものだ。
 ぶどうの品質向上と栽培技術のスピーディーな伝承につなげたい考えで、 具体的には、ぶどう園に設置したセンサーで気象・土壌等の環境情報を収集し、生育状況や品質と合わせてクラウドサーバーで分析し、最適な作業指示をリアルタイムでフィードバックする。
このAIは農学系の博士を修めた社外の研究者が開発に携わり、科学的な農業技術を用いた栽培を実現する。現地栽培技術者の知見も組み込める仕様となっており、独自の栽培ノウハウを蓄積し共有することも可能にする。
 グランポレールの国際ワインコンクールでの受賞など、国内外から高い評価を得ている安曇野池田ヴィンヤードのぶどう栽培技術の伝承スピードを上げ、今後の品質を維持・向上しながらぶどう畑を拡大する。自社ぶどう園のみならず、契約農家にもこのシステムに蓄積された知見を展開し、安心して長期的に供給できることを目指すものである。
 将来的には、ワイン用ぶどう栽培への新規参入を考える方にも知見を提供し、安定したぶどう栽培に取り組める体制を整えることで、農業の後継者不足対策の一助にも貢献したいと考えている。