イオン:RORO船利用の共同運航
2017.07.24
イオンの連結子会社で物流を担うイオングローバルSCMは、サッポログループの物流を担うサッポログループ物流と2017年7月24日から、環境負荷低減の取り組みおよび多様な輸送体制の構築の一環として、中部と九州間で国内初となるRORO船(貨物船)を利用した共同運航を開始する。
福岡県内のトップバリュ生産工場から大分港、清水港の海上ルートを使用して、西関東RDC・北関東RDCへ商品を納品するものだ。サッポロでは、静岡県内のサッポロ委託先工場から清水港、大分港の海上ルートを使用し、佐賀県内の物流センターへ商品を納品する。
トラックによる陸上輸送と比較して大量輸送が可能となり、港での積み替え作業を必要としない陸上と海上の接続を円滑に実施することでコストの削減を実現する。実車率が向上し、効率的な輸送で運行本数が削減されれば、トラック輸送に対して約50%のCO2削減となる。
また震災・災害対応時の陸上輸送(トラック・鉄道)に変わる輸送手段の確保ともなり、長時間運転の解消によりドライバーの労務管理の改善ともなる。両社では今後も、持続可能な社会の実現に向けて環境負荷の低減に取り組んでいく考えである。