サッポロHD:米アンカー・ブリューイング社全持分を取得
2017.08.04
サッポロホールディングス(HD)は、米・アンカー・ブリューイング・カンパニー社の全持分を取得する。ブランド「アンカースチームビール」を有する、米国を代表するプレミアムビールメーカーをグループとすることで、米国ビール事業のさらなる拡大を目指す考えである。
契約締結のため新たに米国に設立する子会社を通じ、アンカー社の親会社のアンカー・ブリュワーズ&ディスティラーズ社(ABD社)と持分譲渡契約を締結する。ABD社から全持分の譲渡を受け、アンカー社を傘下に収めるものだ。
2016年、サッポログループは創業150周年となる2026年をゴールとした長期経営ビジョン「SPEED150」で、「世界に広がる『酒』『食』『飲』で個性かがやくブランドカンパニーを目指します」を掲げている。
グループ成長戦略のキードライバーの「グローバル展開の推進」で、ビジネスの基盤である「北米」と、成長著しい「東南アジア」を重点エリアに位置付けた独自のグローバル展開を推進している。
とくに「サッポロブランド」がアジア発のビールとして30年以上No.1売上を誇る米国では、同ブランドのさらなる伸長に加え、新たなブランド獲得でビール事業の拡大を検討してきたものだ。
アンカー社は、1896年にサンフランシスに設立された米国を代表する歴史あるビールメーカーであり、地元サンフランシスコを中心に米国各地で120年にわたって多く愛飲されてきたプレミアムブランドである。
今回の契約締結で、同社が持つ米国ビール事業の基盤にアンカー社の強いブランド力とネットワークが加わることで、米国での事業成長スピードを加速させる狙いである。