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ニュースフラッシュ

双日:マグロ養殖事業のIoT・AI実証実験

2017.08.15

 双日は、双日ツナファーム鷹島を通じて、NTTドコモおよび電通国際情報サービス(ISID)とIoT・AIを活用した実証実験を推進する。マグロ養殖事業での経営効率改善を目的としたもので今後、NTTドコモと給餌の最適化、ISIDとマグロ個体数の自動カウントに向け実証実験を開始する。
 双日ツナファーム鷹島では、マグロの稚魚を買付け、洋上の生簀のなかで約3年かけて育成した後に水揚げ、出荷している。だが、生簀内の環境が日々刻々と変化するなかで給餌の量・方法・タイミングなどは経験則に基づいて見極め、その最適化が課題となっていた。
 今回、NTTドコモの支援でIoT技術を備えたセンサと可視化アプリケーションを導入し、水温などのデータの取得から可視化し、AIを駆使してデータの相関性・関連性を分析する。これにより、自然環境のなかでマグロ育成にとって最適な状態を見出し、給餌量やタイミングの最適化や生簀環境の改善を目指す。
 また、養育個体数の把握の効率化と正確性向上を図るため、ISIDと共同でディープラーニングによる画像解析技術を活用した個体数の自動カウントを実現する。個体数の情報は、給餌量・養育方法・出荷量・出荷時期の決定や、生産性向上・コスト削減・売上予測のために重要だが、現状では動画の目視でのカウントに依存している。
 作業負荷軽減と正確性向上が課題で、自動カウントでこれらの問題を解決するものだ。同社は、実証実験を通じて双日ツナファーム鷹島のIoT・AI化によりマグロ養殖ノウハウの可視化を図りながら、水産養殖事業の効率性を向上させるシステムをNTTドコモおよびISIDと共同で開発し、日本の水産養殖業の高度化に貢献したい考えである。