アサヒグループ:中国の「青島ビール」の株式譲渡
2017.10.13
アサヒグループホールディングス(HD)は、青島ビールの株式の全部または一部を第三者に譲渡する検討を開始した。同社は、グループ全体のありたい姿や事業の将来像を示す「長期ビジョン」を設定するとともに、その実現に向けた「中期経営方針」に基づき、企業価値向上経営の更なる深化を目指すものだ。
「長期ビジョン」での事業の将来像は、「酒類を中核とする総合飲料食品グループとして、国内では、高付加価値化を基軸とするリーディングカンパニーを目指すとともに、日本発の『強み』を活かすグローバルプレイヤーとして独自のポジションを確立する」を掲げている。
また「中期経営方針」での国際事業の重点課題には、「既存事業のブランド強化・育成を軸とした成長戦略の推進」や「強みを活かす新たな成長基盤の獲得」をあげ、昨年来、SABMiller plcの西欧事業や中東欧事業を取得するなど、国際事業の成長エンジン化を推進している。
一方で、持続的な企業価値向上への貢献を判断基準として、「資産効率を重視した事業ポートフォリオの再構築」にも取り組んでおり、今回、中国のビール事業への投資についても再検討した結果、その株式の全部または一部の譲渡について検討を開始することになったものだ。