• ニュースフラッシュ
  • ワールドビュー
  • 製品情報
  • 包装関連主要企業
  • 包装未来宣言2020

トップページ > ニュースフラッシュ > 伊藤園:佐賀で茶産地育成事業開始

ニュースフラッシュ

伊藤園:佐賀で茶産地育成事業開始

2017.10.16

 伊藤園は、耕作放棄地などを積極的に活用して、新たに大規模な茶園を造成する。「お?いお茶」専用茶葉などの茶葉を生産する"新産地事業"の展開地区に、2017年から佐賀県(太良地区)を加えて展開を開始したものである。
 同社は、国産緑茶(荒茶)生産量の約4分の1を扱い、「茶産地育成事業」を通じて高品質な国産緑茶原料の安定調達や生産の効率化などに取り組んでいる。その茶園総面積は1,200ヘクタールを超え(2017年4月末)、茶畑づくりから始める新産地事業は2001年から宮崎県都城地区で展開を開始している。
 大分県や鹿児島県、長崎県の各地で「お?いお茶」専用茶葉などの茶葉を生産する。今回、新たに佐賀県を加えて新産地事業の展開地区は5県7地区に拡大する。
 佐賀県では、北部九州を中心に運送・倉庫業を営む企業の設立した農業法人が、茶園および荒茶工場の運営を行う。この農業法人に対し、地方銀行が農業生産の規模拡大・事業成長等を支援する。ファンドを通じて県内では初となる出資である。耕作放棄地を活用した茶園の拡張や関連機械の購入などに充てられる。
 今後は、新たに展開した佐賀県を含め、契約栽培と新産地事業を合わせた「茶産地育成事業」の茶園総面積を2018年4月末に1,400ヘクタール、将来的に2,000ヘクタール規模を目指す考えである。引きつづき「茶産地育成事業」を積極的に推進していく考えである。
 各地の茶農家との間で、ティーバッグなどのリーフ(茶葉)や「お?いお茶」などの飲料に使用する茶葉の生産を委託し、それら茶葉を全量買い取りする契約である。地元の事業者などが主体となり、自治体などと協力して耕作放棄地などを大規模茶園へ造成するサポートとともに、同社が茶葉の生産に関する技術やノウハウを全面的に提供する。