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ニュースフラッシュ

日本包装技術協会:第55回全日本包装技術研究大会

2017.11.28

 日本包装技術協会(JPI)は2017年11月16日?17日の2日間、第55回目となる全日本包装技術研究大会を名古屋国際会議場で開催した。同協会の会員を対象に包装・流通に関する研究の成果や現場での改善・合理化の実績を発表し、包装産業界内の相互交流を深め、発展に寄与することを目的としたものである。
 研究大会では、(1)輸送包装部会、(2)食品包装部会、(3)環境包装部会、(4)化粧品包装部会、(5)生活 者包装部会、(6)包装資材部会、(7)電気機器包装部会、(8)医薬品医療機器包装部会、(9)パッケージデザイン部会の計9部会76件の発表が行われた。
 全国から450人を超える発表者と参加者とが集い、活発な意見が交わされるなかで全プログラムを終了したものである。初日は、JPI中部支部長の伊藤清氏の開会挨拶につづき、前回大会の優秀発表入賞者(23人)への表彰式が行われた。
 表彰のあとには、名古屋開催の特別講演として、1時間にわたりライトアップ カレーハウス「CoCo壱番屋」創業者の宗次徳二氏が「宗次流 経営哲学『会社は継続して栄えねば意味がない』」をテーマに講演を行わった。自らを「変人」と称する宗次氏は、「『変人』は『変人』でも変化を恐れない人ね」と始めた。
 まさに通例にない変人ぶりを発揮した「宗次流」の話術で、開始前の研究大会の緊張を解きほぐし、和やかに会場参加者を包み込みその雰囲気に一変させた。一度の後退もなく事業を拡大しつづけてきた原動力である、現場主義に徹し、顧客へのホスピタリティーにあふれる講演内容であった。
 その初日の午後からは2日にわたり、各部会で熱のこもった研究発表が行われた。いずれも足下の現場課題に挑戦した実のある内容で、参加者からも活発な質問や意見が相次いだ。すでに発表者にも参加者にも女性が一定の割合になりつつある感とともに、発表後の質問や意見も定着してきたように思われる。
 こうした9部会76件のなかから厳正な審査の結果、2017年は23件の優秀発表が下記のように選出された。次回、第56回は2018年11月21日?22日の両日で幕張メッセ国際会議場(千葉県千葉市)で開催される予定である。
 
【優秀発表者一覧】
◎電気機器包装部会(8件)
(1)「製パレット(APPAパレット)の研究について」
もりや産業・名古屋営業所/あいち産業科学技術総合センター・環境材料室
(2)「3D CADを用いた包装材の開発」
TOTO・ウォシュレット 発第二部 包装・印刷物グループ
(3)「円形製品の厚み調整可能仕切りによる物流改善」
アイロップ・包装技術部
(4)「簡易衝撃試験システムの開発」
神栄テストマシナリー・事業開発部
(5)「ツイン罫線で組み立てラクラク、らく組み箱の開発」
森紙業・営業本部CS推進部/長野森紙業・営業部
(6)「コニナー補強型トレー『オクト ボックス』の開発」
王子コンテナー・営業本部CS推進部包装システム
(7)「積段による振動増幅を加味した振動試験の開発」
三菱電機・住環境研究開発センター
(8)「落下解析導入によるプラスチック緩衝材の設計効率化」
富士ゼロックス・アドバンストテクノロジー・エキスパート開発統括部包装設計G
 
◎医薬品医療機器包装部会(1件)
(1)「OTC医薬品の改ざん防止個装箱の設計検討」
大正製薬・セルフメディケーション研究開発本部商品開発部
 
◎生活者包装部会(2件)
(1)「感性工学を用いた小容量サイズ缶のユーザビリティ向上」
アサヒビール・容器包装研究所容器包装開発部主任研究員
大和製罐・真岡工場生産技術課
(2)「使い勝手を考慮した粉末用広ロワンタッチキャップの開発」
花王・包装容器開発研究所
 
◎食品包装部会(7件)
(1)「ベジブレスパックによる青果物の鮮度保持包装」
大分県産業科学技術センター・食品産業/大森機械工業/福岡丸本
(2)「カレールウ製品における蓋開封性向上」
ハウス食品グループ本社・研究開発本部容器包装開発部
(3)「樹脂キャップ用インクジェット印刷システムの開発」
日本クロージャー・製品開発部
(4)「ポリグリコール酸を用いた温度履歴インジケーターの開発」
クレハ・樹脂加工研究所/研究開発本部研究管理部
(5)「新製品『アミノバイタル アミノショット』の開発」
味の素・食品研究所商品開発センター包装設計グループ
(6)「コンポスト(堆肥化)可能紙コップの開発」
東罐興業・紙容器事業本部営業統括部営業二部
(7)「飲料用シュリンクラベルにおける易カットミシンロの設計」
千代田グラビヤ・パッケージ事業部営業部
 
◎包装資材部会(2件)
(1)「収縮フィルムの異種積層開発事例」
グンゼ・プラスチックカンパニー 技術部技術開発課
(2)「通販用新規紙製緩衝封筒の開発」
王子機能材事業推進センター
 
◎環境包装部会(1件)
(1)「ビール用リターナブル軽量びん(500ml)」
キリン・R&D本部パッケージング技術研究所
日本山村硝子・ガラスびんカンパニー・生産本部品質保証部
 
◎パッケージデザイン部会(2件)
(1)「コロコロストッカーの開発」
レンゴー・包装技術部 東京包装技術
サッポロビール・商品技術イノベーション部
(2)「クラウンメロンギフトボックス『BLACK』」
ダイナパック・開発本部中部CSCデザイングループ
静岡県温室農業協同組合・クラウンメロン支所