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ニュースフラッシュ

アサヒグループHD:新体制下で台湾での販売を強化

2017.12.27

 アサヒグループホールディングス(HD)は、台湾での「アサヒスーパードライ」を中心とした酒類輸入・販売業務について2018年1月から新体制へ移行する。現行体制の現地合弁会社の三商朝日股份から、100%出資の新会社の台湾朝日啤酒股份へと移行し、台湾での販売強化を進めるものである。
 これにより、従来の合弁会社のみによる販売体制から、台湾全土でそれぞれの地域や飲食店業態に強みを持つ複数の卸店を通じた幅広い販売網の構築、並びにCVSなどの一部量販店へは直接販売を行うことが可能となる。新たな販路を開拓し、さらなる売上の拡大を目指すものだ。
 100%資本出資の子会社によるガバナンス体制となり、同社グループのマーケティング力を生かした需要掘り起こしと、グループの幅広い商品ラインアップを柔軟に提案できる営業体制を強化する。
 近年、台湾でのビール市場は微増傾向がつづいており、2016年は前年比100.7%に着地した。台湾のビール市場全体は微増傾向だが、国産ビールは微減して、それを輸入ビールの増加支えている。それを牽引するのは中高級価格帯で、総量は直近5年間で約1.3倍拡大している。
 台湾は親日家も多く、日系企業にとってポテンシャルの高い市場の1つで、アサヒビール台湾は、業務用市場で「アサヒスーパードライ」の高品質な味わいを差別化商材として、日系以外の中華系や西欧系の飲食店への提案を強化し、樽生ビールを中心とした販売増を目指す。
 家庭用市場では、マーケティングノウハウを生かした需要の掘り起こしで、RTDや焼酎、ワインなど幅広いラインアップを提案する。2016年の台湾での同社ブランドの販売実績は、前年比115%と拡大している。今回の新体制で販売強化に取り組み、年間販売目標100万C/Sの早期達成を目指す。