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サカタのタネ:ブエノスアイレスに現地法人を設立

2017.12.15

 サカタのタネは、グローバル戦略の一環として、南米アルゼンチンに現地法人を2018年4月に設立する。アルゼンチンは第2の規模を誇る野菜種子市場で、南米では3番目となる海外現地法人となる。現地法人の設立で、アルゼンチン現地での営業活動を加速させに、海外拠点との連携を深めることでグローバル体制の強化を図りたい考えである。
 名称は「Sakata Seed Argentina S.A.」(仮称)で、所在地はブエノスアイレス市となる。1700万アルゼンチンペソ(約1億900万円)の資本金で、事業内容は種子の輸入と販売、試験栽培である。発足時の人員は4人なる予定で、単体の売上高の目標を4年後に6.2億円、8年後に9.3億円に設定する。
 アルゼンチンは2015年12月のマウリシオ・マクリ新大統領就任後、国際金融市場に復帰し、海外からの投資環境も整備されつつある。人口は南米諸国ではブラジル、コロンビアに続く3位の約4341万人で、回復中の経済成長と合わせて底堅い国内消費の増加と活性化が予想される。
 アルゼンチンの1人当たりの年間の野菜消費量は約70kgで、ブラジルの1人当たりの消費量の約50kgを上回っている。野菜種子の市場規模は南米でブラジルにつづく2番目だ。同社は南米地域での営業強化に取り組んでおり、アルゼンチンではこれまで代理店を通じて野菜の種子を販売してきた。
 近年の経済回復にともない予想される同国の野菜市場のニーズやトレンドに素早く、かつきめ細かく対応していくために現地法人を設立するものだ。現在の同社の主要品目のカボチャ(バターナッツタイプ)やブロッコリーなどに加え、同国での栽培に向く高品質な果菜類を中心に営業活動を活発化させていく予定である。