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良品計画:飯用米で造った「日本酒」

2017.12.25

n_20171224_02.jpg 良品計画は、里山トラスト活動を展開する千葉県鴨川市の大山地区で生産された米で醸造した清酒「日本酒」(720m、販売価格1,800円・税込)を、2017年12月22日から無印良品の限定店舗で発売している。長狭米コシヒカリの新米を100%使用し、2016年は無印良品の限定4店舗と亀田酒造で約800本の限定数量を販売して好評であった。
 この反響を受け、2017年は2016年の約2.5倍の数量を生産している。千葉県鴨川市は良質な米の産地で、同地の米は長狭米として江戸時代より知られている。鴨川市でも美しい里山風景の残る大山地区は「大山千枚田」で有名で、傾斜地にある狭い耕作地が多いため大規模な営農が困難である。高齢化の進行による生産者減少で、水田の維持が課題となっている。
 2014年からスタートする"鴨川里山トラスト活動"の一環として、この地で稲作をつづける生産者を支援するため、価格が低迷する飯用米に付加価値をつけた一品の検討を地域の人々と行った。その結果に基づき、鴨川市の亀田酒造と協力して飯用米で日本酒を醸造し、限定店舗で販売したものである。
 年々高齢化が進み耕作が困難になるなか、「地域を少しでも良くしたい」との生産者の想いや意欲のもと、2017年は生産数を増やすことに成功した。これからもこの地域資源活用プロジェクトを通じ、地域に役に立つことを目指すものだ。
 酒造米ではなく飯用米で造った日本酒は、あえて「日本酒」との名前で、米の風味を最大限引き出す酵母で仕込み、食事に合う味を目指したものだ。日本人の原風景ともいうべき里山と、そこに生きる人の心が醸した酒である。風味がそのまま味わえるよう、濾過せず、加水せず、原酒のままびん詰めしている。