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凸版印刷:独自口部設計で易詰替のパウチ

2018.01.18

n_20180118_03.jpg 凸版印刷は、注ぎやすい独自口部形状のスタンディングパウチ「ダイヤモンドエンボスパウチ」を開発した。注ぎ口部が開口しやすく、液体をスムーズに詰め替えることができるパウチである。化粧品やトイレタリー業界向け液体用詰替用スタンディングパウチとして、2018年1月下旬から販売を開始する。2018年度に約30億円の売上を目指している。
 注ぎ口部に独自設計のエンボス加工を施し、開口しやすくするとともに内容物の流動性を向上させている。従来のストロータイプなど、プラスチックの別パーツ付き詰め替えスタンディングパウチと比較しても、内容物の抽出時間は約25%短縮できる。
 口部の切り取り線をレーザー加工により曲線にし、開口面積を拡大することやボトル容器の口元に安定して引っ掛けられるくぼみ形状を設けることで、詰め替え時の負荷を軽減したものだ。環境配慮や省資源の観点から、トイレタリー業界を中心に詰め替えスタンディングパウチのニーズは高い。
 市場規模は、2016年に約250億円と推計されている。従来、液体など粘度の低い製品向けの詰替用スタンディングパウチは、注ぎ口の開封・開口がむずかしく、注ぐ途中で注ぎ口が閉じてしまうとの課題もあった。
 注ぎ口部にストローなどのプラスチックの別パーツを用いた製品もあったが、価格や再商品化委託料が上昇する課題が残っていた。今回のパウチは、プラスチックの別パーツ付きスタンディングパウチと比較した場合、再商品化委託料も約5%削減できる。