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ニュースフラッシュ

JMA:ワークスタイルチャレンジと新オフィスでの業務始動

2018.04.17

n_20180417_01.jpg 日本能率協会(JMA)は、2018年1月からリニューアルした日本能率協会ビル(東京都港区・芝公園)で業務を開始している。そのオフィスのリニューアルを機に、同協会が提唱する「KAIKA」の実現を目指し、主体的に新たなワークスタイルやマネジメント革新に取り組んでいく意向である。
 4月に、その新社屋で記者懇談会を開催し、その目指す「KAIKA」の推進力となる働き方改革(超JMAワークスタイル・チャレンジ)の概要とともに、新オフィスの一部を公開した。「改革」と「場」とは連動したもので、「能率」との同協会の原点に立ち返った、主体となる「人」を財産として再認識したものである。
 新社屋のリニューアルでは「内外装を日本的繊細な美しさを表現したデザイン」「機能とデザインの一体」「時代に風化しないデザイン」「周辺環境との調和」「建物の省エネ機能の向上と長寿命化」などを志向し、とくに50年以上使用したビルをさらに50年使いつづけるとの「100年建築思想」により、躯体などは補強して残している。
 屋内のオフィスでは「自由に働く場を選び、互いの『知』を共有するオフィス空間」を志向し、フリーアドレスを導入した多様なワークプレイスを各所に配している。事務やセミナールーム、休憩所や食堂などあらゆる場所でコミュニケーションを図れる工夫が施されている。
 私物をもって移動するフリーアドレスのオフィススタイルが、果たして定着するのかはいまだ疑問である。だが、着座して会議をやるだけではなく、必要なときに必要な人とちょっとした打ち合わせやミーティングができる環境が、どこにでもあることは有用だと思う。
 また目指す「働き方改革」を志向し働く場を刷新することも有用であろう。なぜなら人は環境に大きく影響かれる生き物だからである。フリーアドレスになってからの仕事のやり方の変化について、同協会のアンケートには確かに他部署や同僚との会話が増えたと答えた人は多い。
 ただフリーアドレス導入からわずか3ヶ月ほどの結果であり、またこれはオフィス仕様の変化によるもので、フリーアドレス導入によるものかどうかは不明である。とはいえ50年以上にわたり日本の中小・零細企業の成長を促し、支援しつづけきた協会が、目指すべき姿を掲げて、自ら率先して体現しようとすることの意味は大きいと思う。
 懇親会では、4年ぶりに実施した「新入社員意識調査」の速報結果についても報告されたが、今回調査ではじめて「今の気持ちを漢字一文字で表わすと」との質問を試みたとのことであった。トップ3の「新」「挑」「努」はいずれもフレッシュマンらしい一文字であった。
 ただ5位以下に「変」「改」がつづいており、単純に「フレッシュマンらしい」とだけでいい切れない、(世のなかの)変革への意識の高さを物語っているのかもしれない。是非とも、次回以降のアンケートでは同じ質問をしつづけてほしいものである。