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キリンビール:東北6県でのビールパレット共同回収の先行展開を開始

2018.10.11

n_20181011_03.jpg キリンビールは、サッポロビールとサントリービールとアサヒビールとで2018年11月から、東北6県(青森県・秋田県・岩手県・山形県・宮城県・福島県)でのビールパレット(Pパレ)の共同回収の先行展開を開始する。トラック輸送のドライバー不足を含む物流部門での労働力不足を背景にした、パレット回収の物流合理化による環境負荷低減とメーカー・得意先双方の業務負担軽減を実現する取り組みである。
 Pパレは、業界統一規格として1992年から酒類飲料業界で共同利用している。2013年に、Pパレ共同使用会の一般社団法人化を契機とし、Pパレ管理業務の標準化(伝票の統一、共通受払システムの導入)は進んでいるが、得意先からの回収は各社が個別に実施していた。
 今回先行展開する共同回収では、年間でPパレ共同使用会加盟社合計の回収枚数が1万枚以上の得意先を対象とし、Pパレ回収をビール4社で分担(回収代表社を選定)し、得意先ごとに回収代表社がビール4社分のPパレを回収するものである。
 これにより回収車両の積載効率の向上や、回収距離の短縮や回収運用に関わるトラック台数の削減によるCO2削減が促進される見込みである。ビール4社合計で、年間のCO2排出量が約735トン(従来比で約56%)削減できるとの試算だ。
 また得意先でも、Pパレ返却先が4社から1社に集約されることから業務負担の軽減につながるものと考えられる。この効果検証に基づき、ビール4社による実施エリアの拡大ならびにPパレ共同使用会全体への展開の拡大を目指す考えである。
 同社は、ほかのサッポロビール社、サントリービール社、アサヒビール社とともに世界的に高い関心の温室効果ガス対策や、長距離トラック輸送のドライバー不足にともなう物流インフラのひっ迫に対し、環境にやさしく持続可能な物流の共同展開を進めており、「競争と協調」の視点から既存の枠組みを超えた協力体制を構築して、持続可能な社会への貢献を目指す。