《ヴィネクスポ・ボルドー》2,300超のビジネス・ミーティング
2019.06.21
仏・ボルドーで、ワイン&スピリッツ業界の国際イベント「ヴィネクス ポ・ボルドー(VINEXPO Bordeaux)」展は2019年5月16日から4日間、30ヵ国から世界の生産者を代表する1,600社の出展社と世界(全体40%)から来場により開催された。
中国をはじめ米国、英国、ドイツ、スペインからの来場者がトップ5を占め、これら国外からの来場者数は「ヴィネクス ポ・ボルドー」展が国際的なイベントである証左である。一方で、出展社と来場者ともに今回は前回と比べ約30%減の結果となった。
質に重きを置き、目的を明確にスケールやポジションを見直し、効果的なフォーマットで行われ、ヴィネクスポグループが目指す戦略的方向性が示された。決済権者をもつ来場者が65%を占め、2,300を超す質の高いビジネス・ミーティングが行われた。
出展社は、成約高・交渉にかかった時間・出会うコンタクト先のすばらしさに満足している。「ワン・トゥー・ワイン・ミーティングの効率の良さに感心している。ミーティングは事前に準備され内容もすばらしく、結果に大変満足している。すぐにビジネスとして成立し、これから長期にわたり計画していくものもあった」とのコメントが寄せられた。
オーガニック100%のスペースのWOW(ワールド・オブ・オーガニック・ワインズ)は、10ヵ国の素晴らしいオーガニックとビオディナミ農法ワインの150の生産者を迎えて大きな成功を収めた。また人気のコンテンツ では、世界の研究者や専門家によるシンポジウム「Act for Change」には650人が参加した。
「気候変動が業界に与える影響」のテーマで、ヌーヴェル・アキテーヌ地域圏 地方議会と、ボルドーワイン委員会が企画した初の国際的イベントは成功を収め、また引きつづき行われることとなった。
E-コマースに関するカンファレンス「オンラインで売り上げを最適化する方法」は、VivinoやLe Petit Ballon、Tannico、Alibaba-Tmall などオンライン・プラットフォーマーのCEOやアルコール飲料市場分析のIWSR 社を招聘し、300人の参加者を迎えた。ヴィネクスポ・アカデミーも見本市開催期間中12回のカンファレンス、 24回の世界中のワイン&スピリッツのテイスティング、マスタークラス、討論会などが開催された。
これらのコンテンツは、ヴィネクスポのDNAの一部といえる本質的な要素であり、業界のプロフェッショナルにとっても価値のあるコンテンツだ。参加者の声を以下のとおり紹介する。「ヴィネクスポはネットワークを築き、業界の新しいトレンドを把握するよい機会だ。マスタークラスでは業界の未来が明るいことが分かる」と。
新しく改装されたホール2(Palais 2 Atlantique)では、20回を記念した特別イベントも行われた。とくにボルドー以外からの出展社の要請に応え、このPalaisでディナーを催し、グルメメニューに出展社のワインを組み合わせて提供した。
今後の「ヴィネクスポ」は、会期1ヵ月前に就任したヴィネクスポCEO、Rodolphe Lameyse 氏は今後のヴィネクスポについて以下のように述べる。 「現実の数字を目の当たりにし、大変革とヴィネクスポ・パリ展との調和が必要である。この強みを生かし再構築していかねばならい。ビジネス・コンテンツ・エクス ペリエンスの3つを軸に、新しい風が吹くことになる」と。
今後のスケジュールは、2019年10月23日~25日に上海展、2020年2月10日〜12日にパリ展、2020年3月2日?3日にニューヨーク展、2020年5月26日〜28日に香港展が開催の予定である。