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キリンビール:糖質ゼロビール

2023.05.02

n_2023_0502_02.jpg キリンビールは、「一番搾り」から糖質ゼロを実現した「糖質ゼロ」(350ml、500ml)を、中味とパッケージともにリニューアルし、2023年4月製造品から順次発売する。ビールで糖質ゼロを実現した国内初の缶ビールだ。事前の顧客調査では、普段は糖質オフやゼロ系ビール類を飲まない顧客からも高く評価されている。
 2023年10月に酒税改正によるビールの減税が予定され、ビールカテゴリーはさらに注目を集めている。なかでも、健康意識の高まりがコロナ禍で加速したことを背景に、糖質オフやゼロ系ビール類の市場は一定の支持を得ている。
 一方で、健康意識の高いビール類ユーザーが約4400万人いるなかで、糖質オフやゼロ系ビール類の購入者数はおよそ半数(約2200万人)に留まっていることから、さらなる成長機会が潜在している。
 2020年10月発売の「糖質ゼロ」は、「おいしさ」と「糖質ゼロ」を両立し支持され、糖質オフやゼロ系ビール市場拡大をけん引し、2023年3月末時点で発売からの販売数量は累計で4億本を突破した。2022年のリニューアルでは、味覚の刷新で発売時と比較しリピート率が約3割増加している。
 今回のリニューアルでは「糖質のことは気になるけど、おいしいビールはガマンしたくない」との顧客ニーズに応え、さらなる市場活性化に貢献する考えである。中身ではビールとしての飲み応えを高め、雑味がなく飲みやすい味わいを実現した。
 フローラルな香りを持ちつつ、穏やかな苦みが特長のザーツホップを新規採用し、ビールの上品な苦みや味の厚みと、飲み応えを向上させた。トラディションホップの増量で、柑橘様のフルーティな香りの印象を高め、後味がより爽やかに感じるよう進化させている。
 パッケージでは、聖獣と「一番搾り」ロゴを明るくし、大きく配すことで印象を高め、「おいしい」イメージを強化している。また背景を濃紺にし、「KIRIN BEER」帯などを金に変更して品質感を向上させ、「おいしさ」への期待感を醸成する。