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ニュースフラッシュ

アサヒグループ食品:餅風やわらか介護食

2023.09.05

n_2023_0905_03.jpg アサヒグループ食品は、介護食「バランス献立」から「スプーンで食べるおもち」「スプーンで食べるおもち よもぎ」の2品(50g、希望小売価格160円・税別)を、2023年9月4日から全国で発売する。餅の特性である伸びや付着性を抑えた、滑らかでべたつかない餅風のやわらか食である。
 噛む力や飲み込む力が弱い高齢者でも食べやすい堅さに仕上げ、餅が伸びないのでスプーンですくって食べることができる。また国産餅米粉を使用し、餅らしい風味に仕上げている。食物繊維入りで、レトルトパウチタイプで調理の必要はなく、開けてそのまま食べられるもの特長である。
 同社実施の調査によれば、餅は「介護が必要になる前に食べていた食材の中で食べることが難しくなった(食べられなくなった)食材」のトップで、さらに「被介護者に餅を食べさせてあげたい」と思う介護者は84.1%いることが分かった。
 ただ噛む力や飲み込む力が弱くなる高齢者では、餅は喉に詰まったり、口内にはりついたりと不安が多い食材でもある。そこで餅らしい風味を再現しつつ、餅に対する不安点を解消する、べたつきを抑えた食べやすい設計の餅を開発した。
 介護者の負担軽減に加え、「食べさせてあげたい」との思い、被介護者の「食べる楽しさ」への貢献を目指したものだ。おいしい介護食として2017年9月からシリーズ展開し、「バランス献立」ブランドの「やわらか食」は様々な食材を使ったメニュー設計でバランスの良い献立づくりをサポートする介護食である。
 パッケージでは、メニュー名やユニバーサルデザインフードの区分による食品の堅さの目安、主食やおかずの区別、使用食材を表示するなど分かりやすいデザインとしている。
 近年、在宅介護高齢者の増加にともない、介護食のニーズは高まっており、「やわらか食」の2022年市場規模は約32億円(前年比112%)と伸長している。今後も在宅介護の推進や栄養バランスをサポートするメニューの1つとして、積極的に活用したいとの考え方の普及などから、さらなる市場の拡大が見込まれる。