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ニュースフラッシュ

アサヒビール:グリーンシードル

2023.10.17

n_2023_1017_02.jpg アサヒビールは、「ニッカ弘前 生シードル グリーンシードル」(720ml)を、2023年10月24日からAmazonでテスト販売(1,000本)する。栽培過程で摘果された熟す前の林檎を使用し醸造したシードルである。また林檎粕を表面のラベルと包装箱に使用した「りんごラベル」を、11月14日からテスト発売する。
 2つのアップサイクル商品のテスト販売を通じ、顧客の声や環境価値商品のニーズを把握し、今後の商品開発に生かす考えだ。「グリーンシードル」は、林檎の栽培過程で摘み取られる熟す前のリンゴを使用し醸造したスパークリングワインである。
 甘みが少なく、ポリフェノールが多く含まれる熟す前の林檎でつくられるため、甘過ぎないほのかな酸味や渋みと爽やかな香りを楽しめる。林檎栽培では、大きく、おいしい林檎をつくるため、1本の木にできる実の約9割を熟す前に摘み取られる。
 摘み取られる林檎の一部をアップサイクルし、食品廃棄ロスの削減やリンゴ農家の支援を目指す。赤く色づく前の林檎を使用した商品から「グリーンシードル」と名付け、パッケージの中心に熟成前の林檎の大きなイラストを配し、特長を分かりやすく訴求する。
 「りんごラベル」は、林檎を搾汁したあとに発生し、通常は廃棄される林檎粕を表面のラベルと包装箱に使用した商品で、原材料の調達から廃棄までの過程で排出される、1セットあたり5.5kg(CO2)を林檎粕のアップサイクルに加える。
 「幸せの青い森プロジェクト」のクレジットを購入しカーボン・オフセットすることで、ライフサイクル全体でカーボンニュートラルを実現する。林檎粕の使用を「りんごラベル」と名付けて訴求し、パッケージには「PLANS TO ACHIEVE CARBON NEUTRALITY」の文字を記載する。商品は3種詰合せセットとして販売する。
 
(※)八重菊県有林の間伐作業で吸収されたCO2量を、環境省のオフセット・クレジット(J-VER)制度を活用し、クレジットを購入することで、ライフサイクル全体で発生するCO2排出量を実質ゼロにする。