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    ジェイパックワールド

    本誌は、新しい時代ニーズに応えうる商品開発のイノベーションを志向し、新しいマーケットの創出に挑戦するビギナーからプロまでの包装と関連実務者(食品、医薬品、工業、流通など)のための包装総合情報誌です。数十年の包装実務経験を持つ包装のプロフェッショナルが多数編集に参加し、その豊富な経験と知恵、さらには多彩なネットワークを生かし、充実した内容を目指します。今までの包装関連情報誌にはない、将来を展望した課題の提案や問題提起などプロフェッショナルならではの視点から、包装の未来を志向します。

    〈発行日〉毎月15日
    〈主な読者〉食品・医薬品分野を中心とした包装ユーザー、包装資材・機械メーカー、商社
    〈形態〉本文(オールカラー)48ページ、A4変形判
    〈価格〉24,680円(本体・送料込:22,852円+8%税)※年間購読の価格です。

    2020年12月号

    【特集】

    ■むほう
     最近は何か妙なところが気になり、妙なことにこだわってみたりする。人間は全く不思議な生き物で、自分のこともよく分っていない。むしろほかの生き物に教えられる。まずは「むほう」とひらがなにしてみたが、「無包」である。世のなかには「包装は無用だ!」と考える人もいて、それもいいと思ってみたりする。  今読んでいる本に「『不動』といっても動かないじゃない。動いて動いて止まらない。だから何かあればパッと出ていける。『無』と同じですよ。無いということなのかといったら充ち満ちている、それが『無』です」と、概ねそんなことが書いてあった。  そういえば「技巧を凝らした跡もなく、いかにも自然で美しい」との意味の「天衣無縫」との言葉がある。当然、この「無」も無いということではないのだろう。つまり「無縫」とは、裸の王様を揶揄したわけではなく、まさに天衣をつくり上げた神業を讃え表した言葉であろう。 >>目次

    2020年11月号

    【特集】

    ■AGRI.
     「AGRI.」とは、AGRICULTUREのことで、「UGLY」(醜い)と間違われないために英語の表記としたものだ。AGRICULTURE(農業)は、ラテン語の「AGER」(野原;田畑)と「CULTURA」(耕作)を語源に「田を耕作する」とが原義である。  アフターコロナで最もおもしろく、また最も重要になってくるのは生存活動を支える農産と水産と畜産業で、なかでも農産業である。すでに関心は寄せられつつあるようにもみえるが、六次産業化やIT化などチンケなことはいわず、持てる技術のすべてを農産業に投じて惜しまないことである。  経済学に説かれる第一次と第二次と第三次といった極めて平面的な産業概念など捨て現実に即し、生存活動と直結した農産業を中心に据え、立体的に位置づけ直す必要がある。かの坂本龍馬の「日本を今一度洗濯いたし候」とは有名だが、「AGRI.」とは「日本を今度は裏返しいたし候」である。>>目次

    2020年10月号

    【特集】

    ■Clean & Cloudy

     正しい語訳かは定かでないが、「清と濁」である。ちなみに「清濁/わけてもてなす/雛の酒」との句がある。雛祭りで古くから大人は澄酒で、子どもや女性には白酒が人気であったようだ。そして、時代をだいぶ下って今、また甘酒が女性に好まれて飲まれているようだ。
     話は変わるが、東京渋谷区の公園に設置された、スケルトンの公共トイレがSNSで注目を集めているらしい。日本財団が渋谷区の協力を得て、性別や年齢、障害を問わず、誰もが快適に使用できるトイレを設置しているものだ。
     「多様性を受け入れる社会の実現」を目的に、世界的な建築家やデザイナーが手掛けたトイレを渋谷区内の計17カ所に順次設置する予定である。クリエイターには安藤忠雄氏や伊東豊雄氏、隈研吾氏、佐藤可士和氏、マイルス・ペニントン氏、小林純子氏らの16人が名を連ねている。
     スケルトンのトイレを手掛けたのは建築家の坂茂氏で、調光フィルムを貼ったガラス張りの建物である。利用しないときはフィルムに電気が流れて、内側が見えている透明状態で、トイレ内に入り鍵を閉めると電気が切られてガラスが濁る仕組みである。すぐにもパッケージに応用できそうではないだろうか。

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    2020年9月号

    【特集】

    ■アジアンテイスト

     人には、言葉にできないことがある。言葉にすると伝わらないものがある。それは言葉を凌ぐ膨大な事柄のディテールまでを、人は六感で掴むことができるからである。「アジアンテイスト」も、その言葉にすると伝わらない事柄の一つかもしれない。
     「アジア地域の雰囲気を住まいやインテリアなどに取り入れること」とは、「アジアンテイスト」の僅かな一面を粗くなぞったにすぎない。むしろ、かつてPUFFYが歌い一世を風靡した「アジアの純真」(作曲:奥田民生、作詞:井上陽水)の歌曲の方が「アジアンテイスト」がよく感じられよう。
     「北京 ベルリン ダブリン リベリア/束になって 輪になって/イラン アフガン 聴かせて バラライカ/美人 アリラン ガムラン ラザニア/マウスだって キーになって/気分 イレブン アクセス 試そうか」と。とくに「開けドア 今はもう/流れでたら アジア」とは秀逸である。
     いうまでもなく日本はアジアであり、アジアのコモンセンスを共有し、どこの国よりもアジアを表現することに長けていると思われる。それは、パッケージにおいても同じである。

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    2020年8月号

    【特集】

    ■ポテンシャル

     「BEYOND2020」と称され、また最近では「アフター・コロナ(after corona)」と称され始めているが、同じ未来の世界を指している。何が違うのかと一言でいえば、東京オリパラの開催有無か、もしくはポテンシャルであろう。
     「potential」とは、「できる」との意味のラテン語の「potere」を語原とする、「潜在的な力。可能性としての力」の意味である。比較的に分かりやすいのは物理世界での意味で、物質のもつ「位置エネルギー」を「ポテンシャル」と呼ぶ。
     つまり突然に表われたCOVID-19によるパンデミックのポテンシャルが急上昇し、東京オリパラのポテンシャルが下降をつづけているということであろう。擬人化すれば、COVID-19は「新進気鋭」といったところで、オリパラの方が分は悪い。
     「ポテンシャル」に紐付けられた「位置」を図ることはむずかしい。果して「アフター・コロナ」でのパッケージのポテンシャルはどのように図られるであろうか。

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    2020年7月号

    【特集】

    ■ソツタクの機

     禅の言葉のようで、「師と修行者の呼吸がぴったり合うこと、修行者の機が熟したタイミングで師が教示を与えて悟りに導くこと」との意味である。「ソツ」(啐)とは、孵化しようとしているとき、雛が内から殻をつつく音のことで、「タク」(啄)とは、母鳥が外から殻をコツコツとつつく音のことである。
     まるでボンボン時計の「チック」と「タック」のようである。コロナ禍でリモートの授業や学習が注目され、急速に導入が進められているようである。ただ、あくまで手段の1つであってテレワークもしかりで、リモートで全て事足りると考えるのは乱暴であろう。
     またメディアの情報と言葉の扱いが、コロナ禍を理由にかなり雑に乱暴になりつつあることは危険である。些末なことなら目を瞑ろうが、大切なことは啄のごとく丁寧に扱わなければならない。「善きことはカタツムリの速さで進む」とのマハトマ・ガンジーの言葉を噛みしめたい。

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    2020年6月号

    【特集】

    ■ゼロと1の間

     つい「当り前の人に会いてぇ~」との映画のセリフが蘇る。「数えられる数字は有限で、数えられない数字は無限」と聞いて心が晴れた。A君とB君がこんな会話をしていた。A:「1から2と2から3は有限で等しいが、その間は無限で分けることもできない」、B:「ああ、1.000001…」、A:「そうそう。分けられないものを分けてしまうと、何か大事なものを飛ばしてしまうことになる」と。
     そういえば「industry 4.0」を、つい「第4次産業革命」と邦訳してしまうが、「4.0」は「4」ではない。「4」は有限だが、「4.0」は4.1、4.2、4.3…と4から5へとつづく無限である。それは言葉や数字(有限)にすれば、すぐに見えなくなってしまう。「無限」という、分けられない大事なものとは何であろうか。

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    2020年5月号

    【特集】

    ■ショーウィンドウ

     「ショーウィンドウ」を知らない人はいまいが、今では古語のような語感である。本場の欧州マーケットを訪ねると、さすがに健在で歴史の重厚さを湛えている。イギリスが発祥のようで、英語では「ディスプレイウィンドウ」や「ショップウィンドウ」と表するようである。
     だが、もはや「ディスプレイ」でも「ショップ」でもなく、「ショー」と呼ぶにふさわしい。辞典によって非常に細かく説明されたものがあり、たとえば「通りに面した壁面をガラス張りにし、なかにマネキン人形や商品などを使って夢のある生活の一部を演出する」とある。
     流行していたころを物語っているようで非常に興味深い。「通り客を店内に誘い込むため」であることは現在でも変わらなかろうが、「広告効果」「生活提案の場」からはだいぶかけ離れた感である。
     ちなみに「ショーウィンドウ」を歌詞とした歌曲は意外に多いが、ほとんどが「映り込み効果」を利用したものである。ショーウィンドウとパッケージとは浅からぬ関係だが、どう結びつくのか楽しみにしてほしい。

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    2020年4月号

    【特集】

    ■リビング・アダプト

     「LIVING」とは「暮らし、生活」で、「ADAPT」とは「順応・適応する」との意味である。無責任なようで恐縮だが、果して名詞の「LIVING」と動詞の「ADAPT」を組み合わせて、実際に用いられるかどうかは分からない。ただ、翻訳ソフトに和訳させると、おもしろいことに「生きる」と表記される。
     当然、生物であれば、(地球上の)自然環境に適応して生きていることを考えると、(ソフトの真意は疑わしくも)その意訳のすばらしさに驚かされる。生きることは環境への順応・適応であれば、環境の変化に応じてわが身を変えるか、もしくは適した環境に移動するかしかない。
     われわれ人間は、ほかよりも大きな脳と両腕を自由に使えることで、「文化」というアダプターによってより快適に生きることができるようになった。ただ文化の域を超えた快適さを求めれば、環境に排除されかねない。古来、日本の「里山」には、そうした人と自然の動的平衡をつくり出す文化があった。

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    2020年3月号

    【特集】

    ■グラビティ・フィールド

     「なぜ、エベレストに登るのか?」との記者の質問に、「そこにあるからさ!」と答えた、イギリスの登山家ジョージ・マロリーの言葉は有名である。恥を省みずに、そこに付け加えるとすれば「それが世界最高峰の山であるからだ!」である。
     ある人の言葉を借りれば、それは「若い登山家は山を究めようとする。究めようとすれば、山は益々高くなる。高い山に登るほど楽しみも増す」からである。いわば「高く険しい山ほど(障害も大きいだけに)登りがいがある」ということだ。
     だからこそ、また人類は広大無辺の宇宙に惹かれ、地上の重力から解き放たれ、全ての謎を解き明かす挑戦を止めないのであろう。だが「腹が減っては戦ができぬ」で、宇宙にも食を携帯せねばならず、パッケージを頼るほかにない。とはいえテーマに掲げるのは「グラビティ・フィールド」で、重力場である。

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    2020年2月号

    【特集】

    ■コロモガエル
     「コロモガエル」とはカエルの品種でもなければ、ふくらはぎに起こる筋痙攣の「コムラガエリ」(腓返り)でもない。日本語のおもしろいとことは、漢字やひらがな、カタカナと表記を変えるだけで、同じ言葉でも印象はかなり変わってくる。  主体(中身)は変えずに装いを変えるというものだ。「装い」といえば衣服であり、歳や個性に応じた装いもあれば、「ドレスコード」のように場所やシーン、職業に応じた装いもあろう。さらに気分転換を図るためや気候変化に応じて装いを変えることもある。  それら「装い」の要素を3つにまとめてみると、(1)主体の変化に合わせて変える場合と、(2)主体は変わらず、環境に応じて変える場合、そして(3)主体の変化をうながすために変える場合である。パッケージはよく「衣服」に譬えられる。  「パッケージ」を「包む」とは訳さず、「装」の一語と合わせて「包装」とした日本人の感性はすばらしい。それは、明らかな四季をもつ日本の風土に依るところが大きく、「衣替え」には(2)と(3)の2つの要素を楽しむ感性が表れている。>>目次

    2020年1月号

    【特集】

    ■包装の課題と展望 − JOURNEY To
    2019年は平成の幕が閉じ、令和元年の幕が開けた。終りは常に始まりを孕む、非連続の連続が自然の摂理である。そして「BEYOND 2020」が始まる。今ほど「包装の課題と展望」のテーマが相応しいときはない。「BEYOND 2020」の世界はまさに未知であり、心ある人の冒険心を燃え上がらせずにはおかない。 あのゴダイゴの「銀河鉄道999」の歌曲「さあ行くんだ/その顔を上げて/新しい風に/心を洗おう/古い夢は/置いて行くがいい/再び始まる/ドラマのために」が、耳に流れてくるようである。果して、どんな旅が待つのか。それは1つではない。 だから2020年は、「JOURNEY To」を掲げてみたい。「Will take you one a journey / A never ending journey / A journey to…」 との歌詞のように永遠につづく旅である。非連続の連続の旅である。そしてゆかいな仲間との旅でもある。>>目次
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TOKYO PACK 2018